司法就活生

過日,今年度の司法試験合格者が発表され、67期司法修習予定者は今,就職活動真っ只中である。
聞くところによると、50を超える法律事務所に片っ端から履歴書を送り、応募先法律事務所から面接の知らせが届いても、「この事務所に履歴書送ったかしら?」と思うらしい。
自分が履歴書を送ったのがどの事務所であったかさえ忘れ、把握できないほど、「履歴書乱れ打ち」の様相を呈している。

それはまた,複数の事務所から「内定」を頂いた後,本命以外は抵抗感なく残りの「内定」を辞退することを予定してしていることを意味する。
一方で,日弁連は会員弁護士に「就職難だから積極的に内定を出して欲しい」と旗を振る。

不思議なことに,検事任官希望者の「法律事務所就職活動戦線」も激烈らしい。
というのも、検事に任官するには少なくとも一つの法律事務所に内定していないとダメだという噂があって、「任官希望資格要件」として,事務所の内定が必要だからだ。

事程左様に、司法修習生の就職活動はなり振り構わない。
弁護士の就職事情が深刻だからなのか,今の若者の気質なのか,それは分からない。
自分のなるべき法曹のイメージをもっていたら50事務所に履歴書を送るようなことはしないでしょう。
これでは司法修習生ではなく、「司法就活生」だ。

(中村)

「司法制度」に関連する記事

鳥取県、成分特定せず全国初の全面規制 危険ドラッグ条例が成立

今日は,「危険ドラッグの規制」に関する記事です。  幻覚や陶酔作用があり、人が摂取する恐れがある危険ドラッグなどを、成分特定なしに「危険薬物」として全面規制し、罰則も設ける改正薬物乱用防止条例が14日、鳥取県議会で可決、成立した。県によると、成分によ ...

READ MORE

「自分がやった」殺人の夫をかばった妻、不起訴

今日は「犯人隠避」に関する記事です。 東京地検立川支部は4日、東京都町田市、無職O容疑者(48)を殺人罪で東京地裁立川支部に起訴した。起訴状などによると、O容疑者は今年1月、八王子市のマンションの一室で、この部屋に住む男性(当時63歳)の首を両手で絞 ...

READ MORE

PISTORIUS TRIAL

■事案 両足切断者クラスの100m、200m、400mの世界記録保持者であり,南アフリカの英雄ともされていたオスカー・ピストリウス(Oscar Leonard Carl Pistorius)が,恋人であるリーバ・スティンカンプを自宅寝室にて銃殺したと ...

READ MORE

裁判員の心理的ケア

福島地裁郡山支部で裁判員として強盗殺人罪を審理後,「急性ストレス障害(ASD)」と診断された60代女性が,慰謝料などを求めた国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が24日,福島地裁で開かれる。女性は「このような苦しみを味わうのは私で最後にしてほしい」との思 ...

READ MORE

大阪地検公判部長・副部長は何をしていた?

郵便不正事件に絡んだFD改さん疑惑報道を見るにつけ,大阪地検公判部の部長・副部長は一体何をしていたのかと思います。 報道によれば,この事件の公判担当検事が特捜部副部長を庁舎に呼びつけて,故意による改ざんの可能性があると直訴したというではないですか。 ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー