女性刑事弁護士の誕生が待たれる

グレン・クローズ主演の「白と黒のナイフ」を久しぶりに観た。

クローズ扮する敏腕刑事弁護士テディ・バーンズが,殺人事件のトライアルで検事と激しく戦う場面が印象的な映画である。
特に,被告人のクラブのロッカーで,殺人事件に用いられた凶器とそっくりのナイフを見たと証言する守衛に対するテディの反対尋問が圧巻である。
鞭のように辛辣で攻撃的かつ効果的な尋問によって,主尋問では自信満々に証言していた守衛も,ナイフを見たのが被告人のロッカーであったか,別の列のロッカーであったかよく分からないという,曖昧な証言になってしまうのである。

ところで,日本では,最近,ずいぶんと女性検事が増えた。
裁判員裁判でも女性検事の活躍が目立つ。
一方,これに対峙する刑事弁護士に女性は驚くほど少ない。
女性弁護士はむしろ離婚,企業法務,相続といった分野に進出しているようだ。

しかし,女性弁護士が離婚事件等に向いているというのは,ある意味,ステレオタイプの発想のような気がする。
テディのような女刑事弁護士の誕生が待たれる。

ぜひNICDで育ててみたい。

「司法制度」に関連する記事

小向さんの逮捕罪名について

小向美奈子さんに対して,覚せい剤の譲り受け事実で警視庁が逮捕状の発付を受けたということですが,報道によると,その逮捕罪名が覚せい剤取締法違反ではなく,麻薬特例法違反のようです。これはどういうことか? 麻薬特例法は,覚せい剤取締法や麻薬取締法などの特例 ...

READ MORE

北大生らのイスラム国参加計画で警視庁が家宅捜索

今日は,「私戦予備及び陰謀罪」に関する記事です。 イスラム過激派組織「イスラム国」に参加するためにシリアに渡航しようとしたとして,警視庁公安部が北海道大学の学生の関係先などを捜索した事件です。この学生は,東京都内の古書店でシリア行きの求人広告を見て, ...

READ MORE

国士としての刑事弁護士

検察官は,犯罪を摘発訴追し,刑罰を科して国家の治安を守る。 犯罪者を訴追処罰するという治安維持作用は、専制国家、独裁国家、民主国家に共通する国家作用であり,共通する国家使命である。 しかし、無辜を処罰してはならないという使命は道義国家のみに固有の使命 ...

READ MORE

刑事法ローヤーの35年前

恩師渥美東洋先生が亡くなって,しんみりしてしまいました。 古箱をひっくり返し,恩師の思い出を探していたら,昔父に出した手紙を掘り出しました。 消印は1979年8月28日。 今から35年前の「僕」だ。札幌の予備校の寮に入り,大学受験浪人生活をしていたこ ...

READ MORE

実刑との中間刑「一部執行猶予」3年内に施行へ

皆さん,「7119」ってご存知ですか?事故や病気で救急車を呼ぶかどうか迷っているときに,こちらに電話すると,専門の医療相談員(医師や看護師)が相談に応じてくれます。緊急性が認められた場合に,救急車により搬送してくれるのだとか。本当に救急車が必要な人が ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー