女性刑事弁護士の誕生が待たれる

グレン・クローズ主演の「白と黒のナイフ」を久しぶりに観た。

クローズ扮する敏腕刑事弁護士テディ・バーンズが,殺人事件のトライアルで検事と激しく戦う場面が印象的な映画である。
特に,被告人のクラブのロッカーで,殺人事件に用いられた凶器とそっくりのナイフを見たと証言する守衛に対するテディの反対尋問が圧巻である。
鞭のように辛辣で攻撃的かつ効果的な尋問によって,主尋問では自信満々に証言していた守衛も,ナイフを見たのが被告人のロッカーであったか,別の列のロッカーであったかよく分からないという,曖昧な証言になってしまうのである。

ところで,日本では,最近,ずいぶんと女性検事が増えた。
裁判員裁判でも女性検事の活躍が目立つ。
一方,これに対峙する刑事弁護士に女性は驚くほど少ない。
女性弁護士はむしろ離婚,企業法務,相続といった分野に進出しているようだ。

しかし,女性弁護士が離婚事件等に向いているというのは,ある意味,ステレオタイプの発想のような気がする。
テディのような女刑事弁護士の誕生が待たれる。

ぜひNICDで育ててみたい。

「司法制度」に関連する記事

国士としての刑事弁護士

検察官は,犯罪を摘発訴追し,刑罰を科して国家の治安を守る。 犯罪者を訴追処罰するという治安維持作用は、専制国家、独裁国家、民主国家に共通する国家作用であり,共通する国家使命である。 しかし、無辜を処罰してはならないという使命は道義国家のみに固有の使命 ...

READ MORE

裁判員の心理的ケア

福島地裁郡山支部で裁判員として強盗殺人罪を審理後,「急性ストレス障害(ASD)」と診断された60代女性が,慰謝料などを求めた国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が24日,福島地裁で開かれる。女性は「このような苦しみを味わうのは私で最後にしてほしい」との思 ...

READ MORE

危険ドラッグ:成分不明 即座に有害判定できる検査

今日は,「危険ドラッグの検査」に関する記事です。  成分不明の危険ドラッグが、人体に有害かどうかを即座に判定できる検査手法を、国立精神・神経医療研究センターのチームが開発した。従来の検査キットは特定の化学物質の有無を調べるため、構造を一部変えたドラッ ...

READ MORE

釈放理由としての「日中関係を勘案」

尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で,那覇地検が容疑者の船長を釈放しました。船長は中国政府チャーター機で本国に凱旋し,ピースサインをして英雄となりました。 とんでもない話ですが,政治問題は置いておいて,釈放根拠を考えましょう。 逮捕後の勾留は最初が10日 ...

READ MORE

示談の利益を奪う千葉地検の事件処理

千葉地検刑事部では,ここ最近,痴漢等の条例違反事件で,送検時の在庁略式罰金処分が目立つ。 在庁略式は,従前,住居不定の者など,のちに出頭確保が困難な者や罰金命令が郵送で届かない者について行われる慣行であった。 それが,千葉地検刑事部では住居のしっかり ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー