大阪地検公判部長・副部長は何をしていた?

郵便不正事件に絡んだFD改さん疑惑報道を見るにつけ,大阪地検公判部の部長・副部長は一体何をしていたのかと思います。
報道によれば,この事件の公判担当検事が特捜部副部長を庁舎に呼びつけて,故意による改ざんの可能性があると直訴したというではないですか。
私はどちらかというと刑事部経験が長く,特捜部,公判部の経験は長くはないですが,大阪地検では一年間公判部に配属となり,ずいぶんと苦労しました。
当時の大阪地検幹部が言っていたように,公判部というのは,地検の捜査部と裁判所の中間にあるような存在,いわば”中等検察庁”であって,捜査部よりは事件を客観的に見ています。ですから,捜査の不手際に対しては,とても苦労しているのです。
今回,FD改ざん疑惑を直訴した公判部担当検事にはとても同情します。
もし,仮にそのような勇気ある指摘を,特捜部長や副部長が捻じ曲げ,歪曲した形で次席検事や検事正に「問題ない」などと報告したとしたなら,心情的にゆるせませんね。
それにしても,報道では,公判部の部長や副部長の話がさっぱり出ていませんが,一体何をしていたのでしょう。当然,公判部の担当検事は,特捜部副部長に直訴する前に公判部副部長,そして,公判部長に相談していたはずです。
公判部長や副部長は,次席検事や検事正に対し,公判検事から相談された内容について報告しなかったのでしょうか?不思議です。

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中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

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