今年,苦杯を舐めた諸君へ

失敗や浪人を重ねた人間は,その底力が順風満帆の人のそれとは根本的に違います。

西郷隆盛などは二回も島流しにあって,1回目は3年間,2回目は1年半,の合計4年半も島流し・浪人をしていたわけです。
そして,小松帯刀らの働きかけで2回目の島流しから戻ったのが禁門の変の直前。
南洲先生は,それから数年の短い間に怒濤のごとく働き,薩長同盟,王政復古,江戸城総攻撃回避,廃藩置県と立派な仕事をしました。

考えてみれば,司法試験に失敗したからと言って島流しになるわけではなく,何度でも挑戦すればいい。
そうして合格した人には,合格後に重要な役回りが待っているはずです。

かく言う私も何度「島流し」にあったことか。

(中村)

「司法制度」に関連する記事

なぜ共犯事件では弁護士は検事より弱いか(1)

捜査妨害と利益相反について考えましょう。 私が検事だったころ、こういうことがよくありました。 5人を逮捕した暴力団による共犯事件ですが、全員否認、全員に同じ一人の弁護士がついていた事件です。 複数の被疑者に一人の弁護士がつくことはよくあることでした。 ...

READ MORE

いざアメリカへ

僕が司法試験に合格したのはもうずいぶん昔になる。 合格した当時は,弁護士志望であって渉外事務所で国際案件に携わってみたいという夢があった。 あるいは,当時まだバブルの余韻もあったからなのか,ブル弁(ブルジョア弁護士)になって不動産専門弁護士!になって ...

READ MORE

更生保護システム

今日は「更生保護」について取り上げます。 法務省は25日までに,万引きや無銭飲食など比較的軽い罪で起訴猶予処分が見込まれる容疑者に保護観察官が面談し,社会復帰を支援する取り組みを,全国7カ所の保護観察所で10月から試行すると発表した。 7カ所は仙台, ...

READ MORE

刑事法ローヤーの35年前

恩師渥美東洋先生が亡くなって,しんみりしてしまいました。 古箱をひっくり返し,恩師の思い出を探していたら,昔父に出した手紙を掘り出しました。 消印は1979年8月28日。 今から35年前の「僕」だ。札幌の予備校の寮に入り,大学受験浪人生活をしていたこ ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー