死刑事件における裁判員の苦悩

「私たちが死刑評決しました。」というタイトルのランダムハウス講談社から出ているドキュメンタリー本を最近読みました。
ちょうど私がアメリカ留学していた頃,毎日盛んにテレビで報道されていたスコット・ピーターソン事件の陪審員たちの物語です。

日本では今年から裁判員裁判が始まり,裁判員に選ばれた方々の負担や苦労が色々と報道されていますが,この本を読むとアメリカ(カルフォルニア州)の陪審制度が陪審員にとって苦悩に満ちたいかに大変な制度かということが伝わってきます。

アメリカのほとんどの州やイギリスなどでは,陪審員は有罪無罪を評決するだけなのですが,このカルフォルニア州では量刑も評決します。この点,日本の裁判員制度と同様です。

日本では,まだ死刑求刑事件,しかも無罪を争っている事件において裁判員裁判は行われていませんが,もしそのような事件に裁判員として遭遇したら,想像もできないほどの苦悩が裁判員にトラウマとなってのしかかるのだろうと,この本を読んで思いました。

「刑事司法」に関連する記事

米原タンク殺人事件報道に思う

米原で会社員の若い女性が何者かに襲われ、汚泥タンクに投げ込まれて殺害された事件で、容疑者として会社員が逮捕されました。もちろん、殺人ですから、裁判員制度の対象事件です。 私は”報道を見る限り”犯人は逮捕された会社員に間違いないと思います。

READ MORE

「逃走罪」は適用されず 量刑に影響か

今日は,「逃走罪」に関する記事です。 S容疑者は勾留手続きを終える前に逃げ出したため刑法の逃走罪は適用されないが、逃走の事実は裁判で不利に働く可能性が高く、逃走の“代償”は負うことになりそうだ。 S容疑者が逃走した7日午後2時16分の時点で、検察は警 ...

READ MORE

複数の警察官,虚偽の調書作成・公判で偽証か

こんにちは。私は毎朝,駅に向かう道のりで,芝生のある公園を通って行きます。この芝生の匂いがとても好きでして。大きく深呼吸して,太陽の光を浴びた緑100%の芝生の匂いを体いっぱいに吸い込むと,「今日も一日頑張るぞ」と活力が湧いてきます。芝生,最高です。 ...

READ MORE

国際指名手配について

今日は,「国際指名手配」について書きます。 国民健康保険の海外療養費をだまし取ったとして,警視庁は25日,東京都世田谷区弦巻,バングラデシュ国籍の調理師アミン・ショリフ被告(45)(詐欺未遂罪などで起訴)を詐欺容疑で逮捕した。 同庁は,同じ手口で海外 ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー