若き法曹へ

うちの事務所の若い弁護士は、私の事件を通して良く学んで下さい。
刑事弁護士の苦労はどこにあるのか、無実の人を助けるため国家権力と戦うことがどんなにしんどいことか、技術よりもパッションこそが真実に近づく近道であること、私が常に言っている「常在戦場」の意味はどこにあるか(平時に訓練を積まない者は戦時に力を発揮できない)。被告人を守ることを最大使命としつつ、同じ法曹の検事や裁判官に敬意を払った活動とはどういうものか、
私と小島先生の師匠である渥美東洋教授(刑訴法)が、中央大学6号館のゼミ室でこう言い放ちました。
「法律家が一生のうちに巡り会う、世紀の大事件というは、一件か二件。問題は、その大事件に巡り会ったときに、自分がそれに相応しい実力を身につけているかどうかである。その力を身につけるために、日頃から血の滲むような努力と研鑽を積まなければならない。こうして力をつけたが、結局、そういう大事件に一件も出会えず、往生して朽ちても、それはそれでいい人生ではないか!情けないのは、そういう大事件に出会ったときに、力を発揮できない、日頃威張ってばかりいて勉強しない、眉唾弁護士のお馬鹿さんである。」
この言葉を聞いた瞬間、若き紅顔の美少年中村は、全身に電光石火が走ったものです。
すぐ消えましたが…今も微かに線香花火くらいは光ってます。
刑事事件に「つまらない事件」はないです。大疑獄事件も、お惣菜の万引事件も、当事者の不安感と絶望感は同じです。小さな事件だからと言って手を抜かず、全力で弁護することが、その弁護士を成長させます。
肝に銘じて下さい。

「刑事弁護」に関連する記事

記録と戯れなさい

事件に出会い、初めて向き合ったとき、この事件はあの事件と似てるなとか、あのときの結末、つまり判決宣告と同じ感じで終わるだろうなとか、こういった思いに直ぐに縛られてしまうものです。それは弁護士として経験を積んでいればいるほど、自ら進んで「経験」という名 ...

READ MORE

冤罪はなくならない?

今日,3月26日,宇都宮地裁で,Sさんに無罪が言い渡されました。 冤罪を生む司法の構図を改めて考えてみる必要があると思います。 Sさんの事件は,DNAの正確性が決定的に誤判に作用した事例ですが,やはり,「自白」も大きな誤判の原因でしょう。 この虚偽自 ...

READ MORE

刑事に特化した新事務所を開設しました!

9月16日,中村国際刑事法律事務所を設立致しました。 裁判員裁判に対応し,検察と対等に戦える事務所を目指した刑事に特化した事務所を設立しました。 金融・商業の中心地,日本橋本町を拠点に,事務所名に「刑事」を冠した我が国初の法律事務所です。 刑事弁護及 ...

READ MORE

押尾学被告人に執行猶予5年間

MDMA使用で押尾学被告人に懲役1年6月,執行猶予5年間の判決が今日言い渡されました。 5年間ですか。長いですね。 通常,薬物使用の初犯は懲役1年6月,執行猶予3年間です。 おそらく執行猶予のつく判決の全体の60%は3年間という執行猶予期間です。5年 ...

READ MORE

東京志向に思う

後藤貞人先生,下村忠利先生,秋田真志先生,鈴木一郎先生,亀石倫子先生。。。 大阪には名だたる大物スター刑事弁護士がいるのに,どうして東京の事務所で刑事弁護のサマーアソシエイトを受けたいと思うかなあ? 皆さん,東京が好きなんですね。刑事弁護なら大阪なの ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー