のりピー逮捕その2(起訴猶予か?)

所持量は0.008グラムと少なく、使用後の残りに過ぎないと言いますし、尿検査結果も覚せい剤反応が出ないとすると、起訴猶予かもしれませんね。

吸引器のDNAだけでは使用罪を起訴するのは難しいです。
ところで、夫は尿検査結果はどうだったのでしょう?もし覚せい剤反応が出ていて、その夫の最後の使用時に妻のりピーと一緒に使用したというのなら、たとえのりピーに覚せい剤反応がなくても、共謀による共同使用の可能性が残ります。

あまりヒントになることを書いても現実に捜査や弁護に支障が出るかもしれないので、もうこの話題は書きません!

「刑事弁護」に関連する記事

DNA型鑑定

今日は「DNA型鑑定」について考えてみます。 事件解決の鍵を握るDNA型の鑑定が飛躍的に増えていることに対応するため,警察庁が2014年3月までに,約80の試料を同時に自動鑑定できる装置を新たに6県警へ配備することが27日,分かった。警察庁は自動鑑定 ...

READ MORE

押尾学被告人に執行猶予5年間

MDMA使用で押尾学被告人に懲役1年6月,執行猶予5年間の判決が今日言い渡されました。 5年間ですか。長いですね。 通常,薬物使用の初犯は懲役1年6月,執行猶予3年間です。 おそらく執行猶予のつく判決の全体の60%は3年間という執行猶予期間です。5年 ...

READ MORE

被害者救済と加害者のしょく罪

次のような記事がありました。 不要になった本を寄付してもらい、本来の買い取り額を犯罪被害者やその家族への支援金に充てる取り組みが進んでいる。 「本(ホン)」で「輪(リング)を広げよう」との意味を込めて「ホンデリング」と名付けたこの活動は、スタートから ...

READ MORE

念頭に思うー近代合理主義の功罪

エマニュエル・カントに代表される近代合理主義思想にあって,「目的」と「手段」の概念的な分離は近代社会樹立にとても重要な役割を果たしていると思う。 カンティアンの神髄は,私もそうであるけど,道徳的に自立した存在である他人を「手段」にしてはならず,それ自 ...

READ MORE

冤罪はなくならない?

今日,3月26日,宇都宮地裁で,Sさんに無罪が言い渡されました。 冤罪を生む司法の構図を改めて考えてみる必要があると思います。 Sさんの事件は,DNAの正確性が決定的に誤判に作用した事例ですが,やはり,「自白」も大きな誤判の原因でしょう。 この虚偽自 ...

READ MORE
代表弁護士・元特捜検事 中村 勉
中村 勉 代表弁護士・元特捜検事

長年検事として刑事事件の捜査公判に携わった経験を有する弁護士と,そのスキルと精神を叩き込まれた優秀な複数の若手弁護士らで構成された刑事事件のブティックファームです。刑事事件に特化し,所内に自前の模擬法廷を備え,情状証人対策等も充実した質の高い刑事弁護サービスを提供します。

詳細はこちら
よく読まれている記事
カテゴリー