今年,苦杯を舐めた諸君へ
失敗や浪人を重ねた人間は,その底力が順風満帆の人のそれとは根本的に違います。
西郷隆盛などは二回も島流しにあって,1回目は3年間,2回目は1年半,の合計4年半も島流し・浪人をしていたわけです。
そして,小松帯刀らの働きかけで2回目の島流しから戻ったのが禁門の変の直前。
南洲先生は,それから数年の短い間に怒濤のごとく働き,薩長同盟,王政復古,江戸城総攻撃回避,廃藩置県と立派な仕事をしました。
考えてみれば,司法試験に失敗したからと言って島流しになるわけではなく,何度でも挑戦すればいい。
そうして合格した人には,合格後に重要な役回りが待っているはずです。
かく言う私も何度「島流し」にあったことか。
(中村)